水が蒸発したり，氷が溶けたり，湯気が水滴に戻ったり……私たちの身のまわりで起こる「状態変化」は，理科の基本でありながら奥の深いテーマです。中学受験においても，出題頻度が非常に高い重要単元の一つとして知られています。

今回の『中学受験理科』では，この「状態変化」をテーマに，実際の入試問題で取り上げられた現象をもとにした実験を行いながら学習を進めていきます。

水の加熱による温度変化の記録とそのグラフの読み取り，氷やドライアイスなどを用いた物質の三態の変化の観察など，ただ教科書で覚えるだけでは理解しづらい内容を，目で見て体感することで，確かな知識へとつなげます。

さらに，状態変化にまつわる用語の使い分け（蒸発・沸騰・凝縮・融解など）や，温度変化が起きないタイミングの理由といった，受験で問われやすいポイントも，講師が丁寧に解説。暗記に頼らず「なぜそうなるのか」を自ら考える力を育みます。